人生の目的は?
「自分の人生の目的がハッキリしていれば、迷わずに生きる事が出来るでしょう。人生の目的は、自分の幸せに繋がっている筈です」、これは、作家の五木寛之の言葉です。人生の目的それは誰も必要な事だと思います、でも、その目的が解らないから、目先の事で精一杯なのが、多くの人の現状です。楽しく何不自由なく安らか生きる事は、生活の目的であって、人生の目的ではありません。
自分は何のために産まれて来て、何をして何処へ行くのか。それが解らないから、「遊びをせんとや生れけん、戯れせんとや生れけん」、（梁塵秘抄）の様に刹那的な快楽に溺れるのは、人生の目的を見失ったからではないでしょうか。
昔話の、「浦島太郎」は、歓楽の限りで送る日の虚しさを知りました。遊び暮らすのが人生の目的でないと悟ったのです。家を建てる目的は人が住む事です、人生の目的は人を自身の形に創造した神が、その人の心に住むためです。この神を心に住まわせる為に人生があるのです。自分の欲望を満足させる為の人生は、欲望が欲望を産み人生の目的になりません。
人生の目的について聖書は、「人はパンのみに生きるものではない」（マタイ四章四節）と、言います。パンとはつまり生活に必要不可欠な物を現し、富と名声と名誉がその代名詞でしょう。
パンそれは生きるためには絶対に必要であっても、人生の目的ではないでしょう。 「神の口から出る言葉で生きる」（マタイ四章四節）と、言うのです。要約すれば物質とそれに伴うものには、命が無いので死の後には何の役にも立たないのです。神は生きておられ命の根源なる方です。人を生かす神の口から出る命の言葉を、信じなさいと言うのです。
神を信じ心にその言葉を受け入れ、活ける真の神と共に、永遠の世界に生きるの事が、人生の真のな目的のです。
努力や修養は必要ないのです。
高塩 宏
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