クリスマスって何なの
日本って不思議な国だと思いませんか? 何故ってそれは何でもありだからです。
生まれると神社に連れて行かれ、神主さんに無事に育つようにと祈願してもらう、そして成長し受験ともなれば、天神様に合格祈願をし、結婚式は教会で司式は牧師がし、そして人生の終わりは仏教でお坊さんに引導を渡して貰う。この精神構造を外国人は、不思議な国と理解するのです。日本人が何とも思わず行っている、人生の歩み方も言われてみれば、なるほどそうだなと、頷いてしまうのです。
十二月に入ると街はジングルベルで、にわかに 騒がしくなりますまた今年も商戦に巻き込まれるのかと、つい苦々しい思いになるのです。金儲けのためなら普段は、鼻にもかけないキリストを担ぎ出すからです。日本はいつからキリスト教国に なったのかと、思わざるを得ません。クリスマスとは一体何なのでしょうか。
子供に訊くと正直に答えてくれます、「ケーキを食べる日」「プレゼントがもらえる日」、キリストの誕生日と答える子もいますが、それがどんな意味を持つのか、それは全く論外で、楽しい日であれば良いのです。これは大人にも言える事です、キリストを信じていようが、信じていなかろうが関係なく、酒を飲んで七面鳥を食べれば、楽しく満足すればそれで良いからです。大人も子供も根本的には変わらないのです。
キリストとは一体誰でしょうか? 人間と何の関わりがあるのでしょうか、これが理解出来ないと、ただの偉人で歴史の上の人物で終わってしまいます。彼が釈迦やソクラテスやその他の偉人と異なる事は、聖書の預言の成就と言う事です。「見よ、処女が身籠もって、男の子を産む」イザヤ７：１４処女が男との関係無しで男の子を産む、常識では考えられない事です、しかも男の子と指定しているのです。これをどう解釈したら納得出来るでしょうか、そんな馬鹿なと片付けられても仕方がありません、でも人の叡智を遙かに超えた、神の能力のしるしとしてこの事を行うと、聖書は述べていて、その事が実現したのです。奇跡そうです、神の力の現れは人には奇跡になるのです。
ですからキリストは、神の言葉が人になってこの世に現れたと言う。 「初めに言葉があった、言葉は神と共にあった」ヨハネ１：１と聖書はキリストを神の言葉として、神と同じ者として紹介しています。まさに処女マリヤから神が人になって、私達人類のためにこの世に来られたのです。それは何故でしょうか、一口で言えば神は私達人間を愛しておられるからです。人は神の形に神を愛し礼拝するように創造されたのですが、神の戒めを破る（罪）事で神から離れ、その結果として死に支配されました。これを聖書は「罪の支払う報酬は死である」ローマ６:２３と断じています。神は人が死で滅びるのを悲しまれ、罪の全くない人（キリスト）を処女マリヤより産まれさせ、これを罪の身代わりの犠牲としてり、十字架で屠る事を計画されたのです。不死の神が死ぬ事で人の罪を決済する、それ以外に罪を消滅させる手段がないのです。神はこの計画を実行されました、「人がその友のために自分の命を捨てる事、これよりも大きな愛はない」ヨハネ15;13。キリストは全人類を友と呼び、それを死から救い出す、これより大きな愛はないと、自ら宣言されたのです。
彼は十字架につけられ死に、それに因って人類の罪は帳消しになりました。彼は完全に死に墓に葬られました。そして三日目に神は彼を蘇らせ、神の実在とその力を人々に示されたのです。「しかし神の賜は私達の主、キリスト・イエスにおける永遠の命である」ローマ６:２３。そして「彼を受け入れた者、即ち、その名を信じた人々には、神の子となる特権を与えた」ヨハネ1:12と、約束されているのです。
神が人になって来られ神の命を捨て、私達を死とその後の裁きから、免れさせて下さったのです。これをただ信じるだけでよいのです。こんな簡単な事はありません。 クリスマスの本当の意味は、救いのために地に下って来られた方を、喜び感謝して、静かにその御業を褒め称える日なのです。酒に酔ってクラッカーを鳴らし、メリークリスマスと叫ぶ日ではありません。救いを計画された父なる神と、救いを達成された子なる神キリストと、救いを理解させて下さる聖霊なる神に、栄光がありますように。
高塩 宏
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