人は何のために生きているのか、誰でも一度はその様な考えに、突き当たった事があると思います。自分の意志で人間になっている訳ではない、でも気が付けば人間をやっている。ある人は「死ぬために生きているのだ」と言いました。確かに生があるから死があるのです。
でも、考えて見て下さい「死ぬ為に生きる」なら、そこに何の希望が持てますか。虚しく消滅するそれだけの人生で良いのでしょうか。多くの人は考えても答えが出ないと、「一寸先の闇を」、今日も明日もあると信じて、日毎の生活のために働きに出るのです。
人生行き着く先は死に決まっています、でも何時までも生きていたい、それが人間の偽りのない本音であり、また本能でもあるのです。聖書は「私は、何と言う惨めな人間なのだろう。誰が、この死の体から、私を救ってくれるだろうか」ローマ書七章二四節と、死からの救いを吐露しています。人の叡智の限りを尽くしても、到底死の力には勝つ術がありません。
自分の意志でこの世に産まれて来た人がいます。その名はイエス・キリスト、目的は死から逃れる事の出来ない人を救うためです。彼は自分の死をもって、人を生かす為に目に見えない神が人となって来られたの方です。聖書でキリストは「私は復活であり、命である。私を信じる者は、死んでも生きる」ヨハネ十一章二五 と、自己紹介します。「罪の支払う報酬は死である」ローマ六章二三節 と、聖書は死の原因は罪と断定します。全人類の罪を一身に引き受け、イエスは十字架で刑死し、その死で罪を滅ぼしました。そしてその死から三日目に復活して、死に勝利したのです。全人類の罪は彼の死に拠って滅ぼされ、その復活で死も力を失いました。この神の業を信じる者は、死んでも復活も与れるのです。キリストは死んで人を生かすのです。その為にキリストは来られました。彼を信じれば神の復活の業に与れます。このイエスの降誕を祝うのが、クリスマスです。教会にお出掛け下さい、牧師が聖書を基に人の救いの説教をします。
高塩 宏
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