| ＊「地上の星」が、ついにロングセラーの新記録を達成 |
| した中島みゆき。心に響くヒット曲を連発する彼女には、 |
| 意外な一面があった。実は、「あの新興宗教」の“信者” |
| だったというのだ。 |
| そんな彼女がすがった「親神様」とは・・・。 |
| ８５年７月、「天理時報」紙上で＜私の天理教観ー各界 |
| ２０人の印象＞という特集が組まれた。中島はこの企画 |
| に、以下のようなコメントを寄せていた。 |
| おぢばはひとつの宇宙だと思います。その中のどの場 |
| 所にいても空気がつながっている。母親のお腹の中の |
| ような、守られている状態っていうか、自分が心配したっ |
| て始まらない世界ね」さらに彼女は、こう続けていた。 |
| 「私は甘えん坊だから、ここは親神様がおられるところ、 |
| 親もとだから安心せ、なんて言われるとぐらっときちゃう。 |
| 見てくれる眼があると、やる気が起きるのね。おぢばは |
| 私のいいところも悪いところも、きっと分かってくれる場 |
| 所。何かを発見するというより、発見するためのエネル |
| ギーを与えてくれる場所。オアシスみたいな存在です」 |
| その後、９４年の「人間いきいき新聞」（『天理時報』の |
| 号外）紙上にも、彼女は登場。コメントはなかったのだ |
| が、顔写真とともに、自作の詩「幸せというものに」が発 |
| 表されていた。 |
| 前出の音楽関係者は、こう語る。「それ以降、彼女と |
| 『天理教』の関係について、見聞きする事はなくなりまし |
| た。ともあれ、彼女が作った数多くの曲を振り返ってみ |
| ると、中には何らかの形で、この『信仰』が影響を与え |
| た印象を受けるものもありましたね」 |
| では現在、「天理教」と中島の関係はどうなっているの |
| か。「天理教本部」を直撃し、質問をぶつけたのだが、 |
| 「個人のプライバシーのことになりますので、こちらでは、 |
| お答えできかねます」（天理教本部。渉外広報課）と |
| 回答するのみだった。 |
| 「おぢばに帰る」について、宗教に詳しいライターはこ |
| う説明する。「信仰の中心地である、奈良県天理市の |
| 天理教本部への参拝を指すようです」 |
| （アサヒ芸能 ６/５号） |
| ＊東京と杉並区にあるオウム真理教（アーレフ）に改称） |
| の東京道場で５/３０日午前１１時ごろ、入り口ドアから |
| 弾痕のようなものが見つかった。近くには銃弾と見られ |
| る鉛１個も落ちていた。警視庁公安部は右翼団体によ |
| る教団に対する発砲事件とみて捜査を始めた。調べで |
| は、２９日夜、朝日新聞東京本社に、男の声で「赤報隊 |
| の生き残りや。杉並のアレフに１発撃ち込んだ。国賊征 |
| 伐隊。お前ら大嫌いや。まずはアレフや」と電話があった。 |
| 昨年１１月には、東京都千代田区の社民党本部と在日 |
| 本朝鮮人総連合会（朝鮮総連）中央本部に実弾が送られ、 |
| 今年１月にも名古屋市の朝銀中部信用組合支店に銃弾 |
| が撃ち込まれ、いずれも「朝鮮征伐隊」を名乗る脅迫文 |
| や電話があった。公安部は両事件との関連も調べる。 |
| （５/３１ 日刊スポーツ） |
| ＊集団を率いる千乃氏は、’７７年頃に『千乃正法』とい |
| う宗教団体の代表に収まった。「私は大天使ミカエルの |
| 現象形態」などと言っていたが、’９０年代に入ると、「共 |
| 産ゲリラから電磁波攻撃を受けている」と主張するよう |
| になる。当時、千乃氏のそばで身の回りの世話をして |
| いた元信者のＡさん（６０）が言う。 |
| 「先生は『膀胱がしぼり出されるように痛い』、『電磁はビ |
| ームが、あっちからもこっちからもやってくる』とおっしゃ |
| ってました。それで’９１年ごろ、先生を電磁波から守る |
| ために福井県の山中に「パナウェーブ研究所」が設立さ |
| れたんです。施設には何台か白いバンがあり、私たちが |
| 先生を乗せて、数日間、電磁波の来ない山中に出かけ |
| ていく事がありました」 |
| これが現在の白装束キャラバンの原型となった。昨年 |
| 脱会したという、別の元信者の女性によると、今のキャラ |
| バンは少なくとも５年以上続いているという。「『私は今、 |
| 脳溢血になったが、生きている。天上界がウソでない証 |
| 拠です』という彼女についていけなかった」 |
| 現在の千乃氏の様子を案じ、危惧を抱いているのは、 |
| 元夫で、かつては『千乃正法』の熱心な信者でもあった |
| Ｂ氏（７７）だ。「早く昔の先生に戻ってほしい。結婚とい |
| っても、恐れ多くて先生とは会ったこともない。教団がア |
| メリカで布教活動をする計画があり、先生も結婚してい |
| たほうが便利なので、’８４年に形式上の結婚をしたん |
| です・・・」 |
| が、当の千乃氏は渡米せず、Ｂ氏は渡米後に病気と |
| なり離婚。信仰のほうも、「電波への恐怖ばかり気にな |
| るようになった先生についていけない」と彼は脱会した。 |
| その彼が抱く“危惧”とは何か。 |
| 「先日、熱海の海底ケーブルが何者かに切断されると |
| いう事件がありましたが、どうも警察は、事件に「パナウ |
| ェーブ」が絡んでいると見ているらしいんです」熱海市の |
| 離島、初島が突然、全島停電したのは４月１９日の事。 |
| ケーブルの保護膜は破られ、導線には焼き切られたよ |
| うな痕が。 |
| 調査の結果、海底の送電線が人為的に切断された可 |
| 能性の高い事が判明し、東京電力は下田海上保安部 |
| へ被害届を提出している。 |
| これだけではない。ある捜査関係者はこう語る。「５年 |
| 前、香川県で高圧電線の鉄塔が何者かにボルトを抜き |
| 取られて倒されるという奇妙な事件があったが、この時、 |
| 捜査線上に浮かんだのが『パナウェーブ』。ただ、証拠 |
| が何もあがらなかったので捜査は難航し、時効を迎えて |
| しまった」 |
| 千乃氏は、送電線が「強力な電波を出す」として、「鉄 |
| 塔を見ると、『イタイ、イタイ』とすぐ言い出す」（Ａさん）ほ |
| どだったという。が、無論、これらの事件に関与したとい |
| う証拠など何もない。 |
| 千乃氏の妄想的言動が、根拠のない憶測を次から次 |
| へと生み出しているのか。 |
| （フォーカス ５/２４号） |
| ＊これは２１世紀版「イエスの方舟」か？ |
| 「毎夜、営業から戻ってきた『丁稚』たちが集まって、 |
| 『ボス』を囲んだ全体ミーティングを行うんですが、これは |
| 教育と称した酒宴でした。 終えると女子寮、男子寮にそ |
| れぞれ帰るのですが、ボスは女子寮の方へ一緒に消え |
| ていくんです。そこでまた三時、四時までお酒を飲み、一 |
| 眠りする。睡眠時間もほどほどに、朝の“儀式”が始まる |
| んです」 |
| 取材で集まった関係者の証言は、迫真を極めた。 |
| きっかけは、ある家族からの悲痛な訴えだった。「大学 |
| 生だった娘が数年前から『竹田塾』というカルトのような組 |
| 織に入れ込んで帰ってこない。そこの主宰者はボスと呼 |
| ばれる正体不明の男で、塾の中の女性を次々に妾にして |
| いる。女性たちはボスの子供を産んでいる。何とかして娘 |
| を取り戻したい」 |
| 竹田塾とは起業家養成を目的とした私塾だという。塾の |
| メンバーは丁稚と呼ばれ、男女合わせて数十人の大半が |
| 大学生（入塾当時）。一流大学出身者もいた。丁稚たちは、 |
| 修行の名目で、教材の飛び込み訪問販売に明け暮れ、寮 |
| のような施設で集団生活を営む。塾の代表は、周囲から |
| 畏怖と尊敬の念を込めてボスと崇められている。ボスは |
| 「事業家として大成功」を収め、「政財界に太いパイプを持 |
| つ」と言われる謎の老人。 |
| 竹田塾の拠点は中部地区から関西にかけて点在してい |
| るが、極めて実態が分かりにくい。そして現在、竹田塾を語 |
| る上で欠かす事のできない存在となっているのが、大阪府 |
| に本社を置く「日本メディアサポート」（以下、ＪＭＳ）なる会 |
| 社である。 |
| 塾と同社との関係については後述するとして、まずは小誌 |
| が辿り着いた塾経験者の体験談を紹介する。 |
| 「塾で丁稚がやっていたのは、英会話教材の訪問販売やス |
| クールの勧誘でした。全部で６０万円ほどですが、ローンを |
| 組むと１００万円近くになります。 |
| 寮では毎朝７時には起床。全員でジョッギングと筋トレを |
| やり、寮内の雑巾がけや洗濯をします。礼儀作法や躾にや |
| たら厳しいのは、ボスの意向でした。丁稚の多くは大学生 |
| だったので、日中は大学へ行き、午後から夕方にかけて |
| スーツに着替え、訪問販売に散っていくんです。売る相手 |
| も大学生がメインです」 |
| 寮は男女別に存在し、寮費の月約６万円と食費、生活費 |
| は、教材を売った歩合から捻出しなければならない。「厳し |
| い環境に身を置かないと立派な経営者になれない、という |
| のがボスの口癖。大学がいかに無駄かを説き、商売の本 |
| 質を現場で学ぶ方がよほど役立つと話していました。それ |
| で大学へ行かなくなる者もいました。 |
| 修行自体は男も女も変わりません。営業に行って、帰って |
| きたらお酒を飲んで、全員で軍歌とかを歌ったりして。以前 |
| は山口組の歌を歌わされる事もあって、ボスは、そっちの |
| 筋にも関係があるんだと、皆は恐れていました。 |
| 宴会の中身はもっぱらボスの自慢話。経済界の大物であ |
| る事を力説してみたり、首相経験者の中曽根さんや福田さ |
| ん、三木さんらとの親交を語ったり。政財界に顔が利くんだ、 |
| としょっちゅう言っていました」（別の経験者） |
| しかし竹田塾は「起業家養成塾」という表の顔とは違う、お |
| ぞましい側面を持ち合わせていた。かつて丁稚の一人とし |
| て塾の暗部を目の当たりにした元女子寮生は、驚愕すべき |
| 内情を打ち明ける。 |
| 「竹田塾から抜けて初めて、あそこが異常な淫乱集団だった |
| 事を理解しました。 |
| 女子寮での酒宴を深夜遅くまで続けた翌朝の７時半から |
| 正午くらいまでの間、ボスは一人あたり数十分と時間を決め |
| て、５，６人の女の子を抱きました。毎日です。相手をする子 |
| 達はローテーションが決まっていました。女子寮には一番多 |
| いときだと十人はいたでしょうか。十人いるときなら今日は |
| 一番目から五番目まで、明日は六番目からというように。 |
| 寮の中のボスの部屋があり、そこに一人ずつ入っていく。 |
| 行為終了後、次の子に『終わりました』と告げ、交代するん |
| です。行為の後、ボスはタオルで拭くだけ。衛生的には滅茶 |
| 苦茶だったと思います」 |
| まるでオウム真理教の麻原彰晃が女性信者に行った「イ |
| ニシエーションの儀式」そっくりではないか。 |
| カルトに詳しい東北学院大学名誉教授の浅見定雄氏は、 |
| こう分析する。「内情を聞いた範囲では、基本的に全ての要 |
| 素がカルトに当てはまっていると言えますね。宗教カルト、 |
| 商業カルト、心理療法・教育カルト。この男性がやっている |
| 事はこれらのどれかの要素に当てはまるんです。 |
| セックスを私有化するカルトはこれまでいくつも存在してい |
| ますし、軍歌調の歌を歌うというのも、カルトにはよくある事 |
| です。酒盛りも、正常な思考を鈍らせるという意味では効果 |
| 的。全員でのマラソンについても、行動コントロールといって |
| 一人で自分自身と見つめ合う時間を与えないようスケジュー |
| ルでいっぱいにする方法の一つです。そのためには共同生 |
| 活も非常に有効なんです」 |
| （週刊文春 ６/１２号） |
| ＊宗教法人が堂々と「裏風俗店」を経営していた！！ |
| オウム事件、統一教会による洗脳事件、法の華による詐 |
| 欺事件など、新興宗教団体が世間を騒がせた事は記憶に |
| 新しい。 |
| 今回編集部は、新規会員獲得と活動資金源確保のため |
| に、なんと風俗店を経営しているという呆れた宗教法人の |
| 活動の実体をつかんだ。 |
| 風俗店営業をしているのは都内に本拠地を置く『Ｌ』。８６ |
| 年にキリスト教の教えをベースに設立。９０年前半に宗教法 |
| 人としての登録を済ませている宗教団体である。 |
| だが、そんな『Ｌ』教団も、幹部クラスの対立から運営方針 |
| が変化しはじめ、教祖をより神格化するようになる。美人教 |
| 祖は信者の前にめったに顔を出さなくなり、そのかわりに幹 |
| 部クラスが前面に出てきて教団の方向性も１８０度変わった。 |
| 元信者の石井さんは教団の変節についてため息混じりに |
| こう語る。 |
| 「美とセックスというものは非常に密接な関係にあり、宗教団 |
| 体によってはセックスをタブーとしてとらえているところもあり |
| ます。新体制になってからは、セックスこそが“美”を支えるも |
| のといった考えになり、会員たちにもセックスのオープン化を |
| 勧め、多くの異性、同性と交わる事こそが王道だというような |
| 考え方になってきたんです。 |
| 年４回ある５日間の集会では、取りつかれたように見ず知 |
| らずの男性女性と交わる事を強要されました。また、お布施 |
| の額も次第に高額になってきて、退会する事もなかなか容易 |
| ではなくなりました」 |
| 『Ｌ』教団の共同生活用アパートは都内、横浜を合わせて７ヶ |
| 所にある。３ＬＤＫのアパートに５人１組で住まわせ、教団が |
| 運営している風俗店で『上級信者への昇級』という名目のもと、 |
| 風俗嬢として働く事を要求される。数少ない男性信者も同じく |
| 店で従業員として働く事が求められる。 |
| 『Ｌ』教団は、渋谷に１ヶ所。新宿に２ヶ所、横浜・関内に３ヶ所 |
| に店舗を構え、容姿端麗な信者たちを言葉巧みに操り、風俗 |
| 嬢として働かせていたのだ。 |
| 「私が『Ｌ』教団の実体を告発しようと決心した理由の一つに |
| は、自分を守る事もありますが、これ以上私たちのような被害 |
| 者を出さないためという気持ちなんです。 |
| 今になっては、“なんでだまされたんだろう”と思うようなこと |
| ばかりですが、教団にどっぷり浸かってしまうと周囲が見えな |
| くなってしまうんです。誰かかが告発しないといけないと思い、 |
| 行動に移す事にしました」 |
| （月刊ルパン ６月号） |
