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＊ カルト問題の権威者浅見定雄氏（東北学院大学名誉教授）
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| が、雑誌執筆者の室生忠氏、編集長の篠田博之氏と有限会社 |
| 創出版を名誉毀損で訴えた裁判の控訴審判決が１月２９日、 |
| 東京高裁でありました。裁判長は、創出版と室生忠氏の控訴を |
| いずれも棄却し、一審の東京地裁同様、創出版と室生氏、篠田 |
| 氏に慰謝料など９０万円の支払いと、謝罪広告を『創』誌に掲載 |
| するように命じました。 |
| 事件の発端は、月間『創』に２０００年３月号から８月号まで室 |
| 生氏が執筆した「知られざる『強制改宗』をめぐる攻防」という記 |
| 事。その中で、室生氏は「浅見牧師は暴力を是認し、統一協会 |
| 信者の強制脱会を図り、全国的組織を通じこれを指導している」 |
| と述べていますが、浅見氏に対する直接の取材をせず、統一協 |
| 会側の資料提供に前面依存しました。その結果、事実の記載を |
| 誤ったと、裁判長は結論付けています。 |
| ＊ １月末に期限が切れる事になっていたオウム真理教（アレフに |
| 改称）に対する観察処分更新の是非を審議していた公安審査委 |
| 員会は１月２０日、教団には「無差別大量殺人」の危険性が残っ |
| ているとして、公安調査庁の請求どおり３年間の更新を決定しま |
| した。公安審は、教団内には依然として元代表松本智津夫被告 |
| を崇拝する信者がおり、影響力は排除されていないと指摘し、危 |
| 険性が完全に消えるまで処分の継続は必要と結論づけました。 |
| ＊ 去る３月２２日に、ものみの塔聖書冊子協会の第５代目の会長、 |
| ミルトン・ヘンシェル氏が死にました。８２歳でした。ヘンシェル氏は |
| １９４８年から正規開拓者となり、その後、ニューヨークのベテル本 |
| 部で管理職を務めることになりました。１９７６年から統治体の成員 |
| となり、１９９２年１２月３０日に、会長に選任されました。同氏は世 |
| 界各地で講演活動をし、多くの国の支部設立にも貢献しています。 |
| 誰が次の会長に選ばれるか、まだ不明ですが「イエス・マン」として |
| 組織の中で育った高齢の統治体成員の中から、強い指導力を発 |
| 揮できる人間はいないでしょう。 |
| ＊ １９７９年に、アメリカのマサチューセッツ州でキプ・マキーンによっ |
| て設立された、いわゆる「ボストン・チャーチ」（正式名：インターナショ |
| ナル・チャーチ・オブ・クライスト）において、大幅な改革が起こりつつ |
| あるようです。当教団は、マインド・コントロールに近い「弟子訓練」や |
| 排他性のゆえに、一般のキリスト教会から「異端」または「カルト」と見 |
| られていましたが、最近、幹部たちの中に教団の権威主義的な在り |
| 方に疑問を持つ人が現れ、悔い改めや組織の体質の改善を呼びか |
| けています。 |
| そのうちの一人はヘンリー・クリートという人で、２月３日に論文をイン |
| ターネットで発表しています。論文の中でクリート氏は特に、組織の権 |
| 威主義、伝道実績に対するこだわり、指導者層の高慢、富に対する |
| 欲を指摘していますが、彼の悔い改めの呼びかけが、他の指導者た |
| ちにどれほど受け入れられているか、まだ不明です。もし、教団が基 |
| 本的な変化を遂げる事になれば、まさに画期的な出来事です。 |
| 「カルトの悔い改め」は恐らく歴史上、今回が初めてなのでしょう。 |
| （truth誌 ５/１号） |
| ＊ 孤立する“教祖” ・教団幹部相次ぎ離反 ・妻からも“絶縁宣言” |
| 目をつぶり、少し顔をしかめていた。２４日午前１０時、東京地裁１０４ |
| 号法廷。グレーのトレーナー姿の松本被告は、刑務官二人に前後を挟 |
| まれ、引きずられるように入廷した。動作は緩慢。刑務官に促され、ゆ |
| っくりと国選弁護団の前に着席した。１９９５年５月に逮捕されて以来、 |
| 弁護人以外との接見を禁じられている。その弁護団とも６年以上、まと |
| もな会話を交わしていない。貴重な発言の場であったはずの法廷。 |
| しかし、その口から出てきたのは、事件の責任を弟子に転嫁する言葉 |
| と、弟子たちの証言を妨げようとする不規則発言でしかなかった。「私 |
| は指示していないが、弟子たちが（元信者を）直感的に殺した」。９７年 |
| ４月の意見陳述でそう述べた。「射殺したければしろ」「私を即、死刑に |
| してください」・・・。弟子の証人尋問中に割って入った。 |
| そんな松本被告に今も帰依する弟子といえば、土谷正実被告（３８） |
| （一審公判中）らごくわずかしかいない。多くの教団元幹部に離反され、 |
| 法廷で厳しい言葉を浴びせられた。「いい加減に目を覚ましたらどうか。 |
| 最終解脱者という幻影におぼれていても何も解決しない」。地下鉄サリ |
| ン事件で実行犯の送迎役を務めた杉本繁郎被告（４３）（一審で無期懲 |
| 役、控訴中）の公判に証人として出廷した際、そう詰め寄られた。「あま |
| りぺらぺらしゃべらない方がいいぞ」とけん制したが、逆ににらみ返され |
| た。教団の医師だった林郁夫受刑者（５６）からは、「自分の命が危なく |
| なるのを恐れている。本当に小心者で、おろおろ隠れている情けない |
| 人物」と酷評された。妻の知子元幹部（４４）の公判では、度重なる家庭 |
| 内暴力、女性信者との浮気などを暴露された挙句、「ずっと以前から離 |
| 婚したいと思っていた」と“絶縁状”を突きつけられた。 |
| 生まれつき目が悪く、針灸師となった後、ヨガやチベット密教に関心を |
| 持った松本被告。宗教団体の主宰者として、最大14000人の信者を従 |
| えた時期もあったが、今は確実に孤立しているように見える。「まだ修行 |
| が足りない」。最近、弁護団は東京地裁地下の接見室で、松本被告が |
| ぼそぼそと漏らすのを聞いた。その意味を理解できる人は、被告以外 |
| にもう、誰もいない。 （４/２４ 読売新聞） |
| ＊ 地下鉄サリン事件や坂本弁護士一家殺害など13事件（死者計27人） |
| をめぐり、殺人罪などに問われたオウム真理教麻原彰晃被告（48＝本名 |
| 松本智津夫）の東京地裁（小川正持裁判長）での論告求刑公判で、検察 |
| 側は24日、死刑を求刑した。検察側は「全事件の首謀者で、わが国犯罪 |
| 史上最も凶悪な犯罪者」「身の毛もよだつ悪魔の所業」などと糾弾した。 |
| 麻原被告は無言で、口元をなでまわしたり、何かにかみつこうとする奇妙 |
| な動きを見せた。一審は7年で大きなヤマ越え、弁護側が10月30，31日に |
| 最終弁論をし、結審する。判決は年明けになる見通しだ。 |
| （４/２５ 日刊スポーツ） |
| ＊ 白装束の集団が岐阜県内の林道を占拠している問題で、集団の支援 |
| 者で山梨県大泉村のドーム状建物の所有者Ａ氏（66）が4月30日、日刊ス |
| ポーツの単独インタビューに応じた。Ａ氏は白装束集団が「千乃正法（ちの |
| しょうほう）」という宗教性のある団体である事を明かした。創設者の千乃 |
| 裕子（ちの・ひろこ）氏（69）は、末期ガンでワゴン車の中で10年以上生活を |
| 続けているという。地球に巨大すい星が近づくと主張し、その危機に備えて |
| ドウム状建物を建築したと独自説を展開した。 （５/１ 日刊スポーツ） |
| ＊ 風薫る五月がやってきた。青葉、若葉の日の光が一年中で一番美しい |
| 月ともいわれる。鯉のぼりが空に泳ぐ躍動の季節でもある。緑の木々に白 |
| い花がこぼれる風景は美しい。が、その五月に、岐阜県八幡町から大和町 |
| に抜ける林道の＜緑と白＞は、そんな爽やかさとはほど遠い。せっかくの |
| 緑に囲まれた林道を封鎖するように、白装束の集団が十数台の白い車を |
| 連ね止まっている。立ち木やガードレールにまで白い布を巻き、道沿いに |
| 白いシーツの帯が延びているようだ。奇観というほかはない。 |
| 白装束集団は「パナウェーブ研究所」を名乗り、電磁波の研究中と称する |
| が、1970年代末に興った新興宗教団体と同体と見られる。電磁波攻撃を受 |
| けているなどと不可解極まることも言う。林道を不当占拠し通行を妨げるな |
| ど勝手な行為に退去勧告は当然。町と警察に毅然たる姿勢を望む。信教 |
| あるいは研究の＜自由＞が信教、研究の＜勝手＞にならないように。自然 |
| の緑は成長と繁栄の色だが、対するこの人工の白は清浄、無垢、純潔や |
| 吉兆の白などにはとても見えない。 （５/１ 読売新聞 夕刊） |
| ＊ 一ヶ月ぶりに現れたタマちゃんらしきアザラシ。そもそも行方不明になっ |
| たキッカケは「想う会」の捕獲作戦だ。タマちゃんを生まれ故郷に戻すため |
| と語っていたが、彼らの正体はカルト宗教団体（千乃正法）。しかも山梨の |
| 山深いサティアンに作った池への拉致が真の目的だった。 |
| （ 週刊文春 ５/１号 ） |
| ＊ 白装束の団体「パナウェーブ研究所」に関連があるとされる宗教性の |
| 強い集団「千乃正法（ちのしょうほう）」に約２０年前に入会し、岐阜県内の |
| 林道占拠メンバーに加わっていると見られる男性の親族が１日、苦悩と不 |
| 安を日刊スポーツに明かした。メンバーＡさん（４６）の弟Ｂさん（４５）は、 |
| Ａさんが昨年１１月に会社を辞めて林道占拠に参加した事、Ａさんの子供 |
| ２人も行方が分からなくなっていることを告白。「兄貴、早く目を覚ましてく |
| れ」などと訴えた。 （ ５/２ 日刊スポーツ ） |
| ＊ Ｑ なぜ白装束なの？ |
| Ａ 「パナウェーブ研究所」の関係者は、体に有害な電磁波を「拡散」させ |
| る効果が白い色にはある。白という色自体が「威厳」「霊力の強さ」を引 |
| き出す、などと主張している。 |
| Ｑ パナウェーブ研究所は宗教なのか |
| Ａ 同研究所に所属している男性によると「極論でいえば宗教」という。そ |
| の説では、自然に逆らわない行動をとる事が最重要目的とする。公式 |
| ホームページ（ＨＰ）では「先人から受け継いできた美しい日本の自然を |
| 回復し、私たちの水の惑星『地球』を守るため」にスカラー電磁波の実 |
| 態を研究していると主張。 |
| Ｑ スカラー電磁波とは？ |
| Ａ ＨＰによると旧ソ連の開発したマインドコントロール波で「電力波とも呼 |
| ばれ、動植物の生命活動、地球の公転・自転活動に重要な役割を果た |
| している」また「電磁波が重なる事により発生する」としているが、専門 |
| 家は否定的。 |
| Ｑ 山梨県大泉村の施設は何か？ |
| Ａ 同研究所の機関誌を発行する出版社社長の所有物件とされる。出版 |
| 社の関係者によると「来年見舞われる地球規模の災害に備えたドーム |
| 状のシェルター」という。 |
| Ｑ タマちゃん用プールもある。って本当？ |
| Ａ シェルターから離れたペンションに簡易プールがある。３月のタマちゃ |
| ん捕獲騒動では、一時的に移送するはずだった。この計画を練った |
| 「タマちゃんのことを想う会」の粟野裕司代表は、同研究所にかつて所属 |
| し、資金提供を受けている事も明らかにした上で「タマちゃんの血液検査 |
| をして、体力回復した後にオホーツク海に放す予定だった」と話していた。 |
| （ ５/４ 日刊スポーツ） |
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| ＊ 警察庁長官「オウムに似ている」 |
| 佐藤英彦警察庁長官 「彼ら（パナウェーブ研究所を名乗る団体）の装束、 |
| 行動は異様であり、住民の不安感は大きい。警察としては、過去に宗教団 |
| 体がテロ集団に変質したことを教訓に、情報収集活動をするとともに、３件 |
| の強制調査をしてきた。今の時点で、治安上危険というわけではないが、 |
| 住民が非常に不安を感じているのは事実で、全国の人も不安を感じている。 |
| 今後さらに情報収集を強化し、違法行為を看過せず厳正に対処する。何を |
| 目的に活動するかが問題で、構成員の言動をフォローしなければならないし、 |
| 国民からも情報提供を受けなければならない。そうでなければ変質を見逃す。 |
| オウム真理教の初期に似ている。」 （ ５/２ 日刊スポーツ） |
| ＊ 元オウムの広告塔、鹿島とも子は介護ヘルパーで懺悔の日々 |
| 「今の自分にできる事をして、少しでも償いをしていかなければと思っていま |
| す」元日劇ダンサーでオウム真理教の“広告塔”と呼ばれた鹿島とも子さん |
| （52）は、今東京都施設介護員二級の資格を取得して、介護ヘルパーとして |
| の日々を送っている。 （ 週刊文春 ５/８号 ） |
| ＊ 住民とトラブル絶えず・ 騒音、悪臭、教団名伏せ勧誘・・・ |
| オウム真理教は現在も、17都道府県の計２８か所に布教や修行の拠点 |
| 施設を構え、約120か所に上る信者の居住用施設を確保。付近住民との |
| 間で、トラブルが続いている。公安調査庁や警察庁の調べによると、家族と |
| 離れて各地の教団施設で暮らす出家信者は、昨年末時点で計約６５０人。 |
| ほとんどが教団に対する１９９５年３月の強制捜査前から入信していた“古 |
| 参”信者だ。一方、約千人に上る在家信者の二〜三割は一連の事件後に |
| 入信。多くは２０歳代の社会人や学生だという。 （ ４/２４ 読売新聞） |
| ＊ 『東洋の稲妻』（EasternLightning）という名のカルト教団が、中国のキ |
| リスト教会に多大なダメージを与えています。１９８９年に、Zhao Weishanと |
| いう中国人によって始められた当教団は、敬虔なクリスチャンを装った信 |
| 者を教会に忍ばせ、布教活動を行っています。信頼関係を築いた後、牧 |
| 師や信徒を集会に誘ったり、多額のお金で誘惑したりします。異性を使っ |
| て、性的誘惑もするようです。それでも改心させる事ができなかった場合、 |
| 拉致して洗脳したり、何ヶ月も拷問したり、麻薬を飲ませたりする事も平然 |
| と行うという報告もあります。拉致されたクリスチャンの数は数千人に上り、 |
| 行方不明者も数百人いる模様です。 |
| 『東洋の稲妻』は、マタイの福音書２４章２７節から取られた名称です。 |
| 「人の子の来るのは、稲妻が東から出て、西にひらめくように、ちょうどそ |
| のように来るのです。」教団の主張によると、人類の歴史は三つの時代に |
| 分かれているそうです。律法の時代、恵みの時代、王国に時代です。今が |
| 「王国の時代」であり、もはや恵みが与えられる事などなく、ただ神の裁き |
| を待つのみだ、というのです。また、１９９０年にキリストが再臨したと言っ |
| ていますが、それがなんと中国人の女性だ、という事です。しかし「再臨の |
| キリスト」の居場所を知る信者がいないようで、空想的人物である可能性 |
| が大きいと言えましょう。いずれにしても「再臨のキリスト」を信じる者は、 |
| 聖書を捨てるように強制されます。 |
| 創立者のZhaoは２０００年に「宗教的迫害」を理由に、亡命者としてアメ |
| リカに渡っており、そこから指揮を執っているようです。信者数は既に、 |
| 数百万人に上ると見られています。また、地方の共産党内の実力者を味 |
| 方につけており、政治的影響も増しています。更に、中国やシンガポール |
| にある企業の経済的支援もあり、そのお金を使って、貧しい牧師たちを |
| 誘惑する訳です。 |
| これ以上、被害が広がらないように『東洋の稲妻』の実態に関する情報 |
| が公開されること、また、中国の教会内で一層の健全な聖書教育が行わ |
| れる事が緊急課題です。 (truth誌 ５/１号） |
