カルト最新情報(2003/4/15)

＊６０年代を中心に日本から北韓にわたり、脱北後韓国入り、最近

来日した在日同胞の証言を聞いて、すでに聞いてた話ではあるが、

圧倒的な説得力を持って頭に刻み込まれた。

税金もなく差別もない、「地上の楽園」という宣伝を信じた９万余人

の同胞と６０００人の日本人妻は北韓に「帰国」した。帰還船に乗り

込んだのは、誰もが祖国の建設に裸一貫でも役立ちたいと真剣な

思いをもっていたからだった。いうまでもなく、この同胞たちに何の

罪もない。

清津の港に着いた瞬間、動いているものは自転車一つなく、出迎

えの人たちの服装はぼろぼろ。「しまった。だまされた」とほぞをかむ

同胞が多数だった。中には「降りたくない」と泣き叫ぶ女性もいたという。

夢と希望をもって北韓に渡ったはずが、資本主義教育を受けた危

険分子と見なされ、最下層に組み込まれた。少しでも体制批判をした

同胞は、密告され、強制収容所へ送られた。以来、口を開くのを極度

に注意せざるをえなかった。日本人妻は、敵国の人間として、“帰国”

同胞以上に厳しい環境に置かれたという。

多くが収容所へ送られたまま消息不明に。また９０年代半ばの食糧

難で餓死した同胞も多い。

「地獄」と語る脱北者。地獄を「天国」と宣伝し、「帰国事業」を半強制

的に進めてきた組織は今、彼らの涙と怒りに何と答えるのだろう。

民団新聞　３/１２付

＊オウム真理教の麻原彰晃こと松本智津夫被告は先日の被告人質問

にも相変わらず無言のままだった。反応は両腕を突然振り回すしぐさだ

けで意味は不明。こういうあきれ果てた被告を相手にていねい？な裁判

が続く。毎度のことだから、再度質問を重ねても無駄に見えるが、もう二

回は被告人質問の公判が試みられるという。

被告人には黙秘権も供述拒否権もあるが、極めて異常だ。法廷で認め

られている権利にせよ限度はあろう。わけ知りの法律家ならぬ身としては、

世間の常識とはかけ離れた異様だと言い続けたい。

このところ別々の事件で＜長過ぎる裁判は裁判のなきにひとしい＞

＜法は善人のために作られたものにあらず＞ということを書いたが、この

裁判ではその二つともを痛感する。ていねい？な裁判は当然と弁護団は

言うが、結果として法廷無視、裁判引き延ばしをはかる被告を助けるだけ

ではないのか。検察はスピードアップのため多数の事件のうち四件の公訴

を取り消した。その措置の方に共感する。教団が名を変えてなお存続して

いるのも奇観だ。　　　読売新聞　３/１４付

＊『オウム麻原』被害者遺族の「憤怒８年」

「アイツには命で償ってほしい！」

オウム真理教元代表・松本智津夫（麻原彰晃）被告（４８）の初の被告人

質問が１３日、東京地裁で行われた。しかし、弁護人の問いかけさえ無視

する元教組に、被害者の遺族からは改めて怒りの声が上がった。

「あなたの口から何を考え、何を目指していたか、しゃべってもらえないか

な。麻原さん、どうかな」弁護人の問いかけに、麻原被告は突然、宙を手刀

できったり、手を丸めて突き出したりするジェスチャーを数回繰り返した。

弁護人は、「麻原さん、口で説明したらどうかな」と諭したが、麻原被告は

黙ったまま、９８年１月、英語交じりで話して以来、５年間法廷で沈黙したま

まだ。３人の弁護人が交互に「麻原さん、わかる？」「声は聞こえますか？」

「あなたは左目は生まれたときから見えなかった。右目は生まれたときから

弱視だそうですが、今、右目は見えていますか？」「２００３年にハルマゲドン

がやって来ると説いていたけど、どうなの？」

手を変え品を変えて質問するが、本人は無視。最後に小川正持裁判長が、

「弁護人の質問を聞いていて、あなたの目や顔の表情が変わっていた。質

問は理解していたと思うんですが、答えるつもりがないんですか？」「私の見

たところ、先ほどのジェスチャーは、ちぎっては投げるというように思えました

が、あれはどういう意味ですか。何をやったんですか？」元教祖に問いかけ

ても、無反応。裁判長が閉廷を告げると、１人の弁護人が麻原被告の肩を

叩き、顔を近づけて話しかけたが、麻原被告はしゃべろうとしなかった。

３月２０日で、地下鉄サリン事件から丸８年を迎える。当時、霞ヶ関駅の助

役だった高橋一正さん（享年５０歳）は、サリン入りの袋を片づけて亡くなった。

「地下鉄サリン事件被害者の会」代表である妻の高橋シズエさん（５６）は、

「この８年間、まだか、まだかという心境でした。裁判が長引き、なかなか判

決が出てこないから」と話し、こう続ける。「主人が死んでから１０ヶ月後に主

人の父が亡くなり、昨年１２月に今度は主人の母が亡くなりました。息子を殺

した事件の首謀者・麻原の刑を聞くことなく、主人の両親は亡くなってしまった

んです。無念さがありました」

地下鉄サリン事件では約５５００人が被害にあった。「国の補償はいまだに

何もありません。今も通院したり具合が悪い人は被害者の２割はいるだろうと

見ていますが、国は実態調査や後遺症の治療対策をやろうとしない。東京の

ど真ん中で起きた事件なのに、国も東京都も、被害者に対して何も対策を講

じていないことに憤りを感じます」（高橋さん）

麻原被告の公判はこれまで２５１回開かれた。高橋さんはその半分以上を

傍聴した。「麻原被告は退廷を命じられたり、居眠りをしていたり、ブツブツ独

り言を言って、証言を妨害したり、本当にだれの裁判なのと言いたくなるくらい

です」麻原被告は地下鉄サリン事件など１３事件で殺人罪などに問われてい

るにもかかわらず、沈黙を通している。「裁判ときちんと向き合っていない。そ

ういう態度には遺族として、怒りを感じます。主人は命を奪われたわけですか

ら、命で償ってほしい」（高橋さん）

今後は、今月末に２回の被告人質問が予定され、４月に検察が論告求刑。

年末にも判決が下される見通しだ。

アサヒ芸能　　３月２７日号

＊元ものみの塔会長、Ｍ・ヘンシェル氏（８２才）は、３月１５日（土）に

死亡されました。

www.jw-media.org/

エホバの証人ニュースより