宗教最新情報(2020/12/15)

■やや日刊カルト新聞大学が無認可で開学強行、10月20日に授業開始 　第1回公開講座の講師陣 幸福の科学大学が文部科学省への認可申請を取り下げたことを受け、やや日刊カルト新聞社が10月に独自の大学を開設することがわかった。文科省に認可を申請する予定はく、無認可のまま「大学」を自称する。入学者の募集は行わず、10月20日に同大学の高円寺パンディットキャンパスで〈爆笑！やや日刊カルト新聞大学（認可申請予定なし）第1回公開講座「安全第一！カルト潜入テク講座」〉として授業を開始。授業ごとに聴講生を募集する。 「カルトについて学ぶことができる大学は必要だ。なんとしても開設しなければならない」 幸福の科学大学が認可を諦めたことを発表した9月9日。カルト団体による大学開設の夢が潰えたことを受け、やや日刊カルト新聞社内で独自の大学開設に向けた機運が一気に高まった。 すぐに高円寺にキャンパスが開設され、10月20日に授業が開始される行われることになった。第1回の「安全第一！カルト潜入テク講座」は、同大学のプロフェッサーである藤倉善郎氏と鈴木エイト氏、そして同大学の特任プロフェッサー・村田らむ氏が講師を務める。このテーマを選んだことについて、やや日刊カルト新聞大学広報課の担当者は、こう説明する。 「最近、大川隆法総裁の長男・宏洋氏がYouTuberで、幸福の科学に潜入し内部の情報を自分に提供してほしいと呼びかけていました。カルト潜入には様々なリスクが伴います。安易に一般の人々を巻き込むのは極めて危険です。そこで、カルトへの潜入に興味がある人々を対象として、潜入の方法だけではなくリスク回避のコツも含めて専門家が安全なカルト潜入をレクチャーする必要があると考えました」 藤倉プロフェッサーと村田特任プロフェッサーは、それぞれがセックス教団「ラエリアン・ムーブメント」に潜入中に知り合った。その後、藤倉プロフェッサーは統一教会や幸福の科学、ヨハン早稲田教会などに潜入。村田特任プロフェッサーは、オウム真理教や自己啓発セミナーなどへの潜入を繰り返した。また鈴木プロフェッサーは、統一教会や自民党関連のイベントなどに潜入。ときには、その場で自民党議員等に直撃取材を行い自ら潜入を台無しにすることを得意としている。 授業では、講師陣の実際の潜入体験を紹介しながら、潜入とリスク回避のテクニックを解説する。 「やや日刊カルト新聞は11年前に創刊した当初から、カルト問題を報道するだけではなく、カルトへの社会的監視の一環として一般の人々によるカルト・ウォッチングの文化の促進を目指してきました。やや日刊カルト新聞大学の授業を通じて、この文化事業・教育事業をさらに発展させ、カルト批判者のゴールデン・エイジ（黄金時代）を切り開いていきます」（前出の広報課担当者） しかし大学の認可申請もせずに大学を名乗ることに問題はないのか。教育行政にさほど詳しくないジャーナリストの藤倉善郎氏は、こう語る。 「学校教育法では、学校の認可を受けていないものが学校を名乗ることを禁じています。しかし、たとえば全国に��パチンコ大学�≠ﾆいう名のパチンコ店があることからわかるように、大学でないことが明らかであるものについては文科省もおめこぼしをしています。やや日刊カルト新聞大学は幸福の科学のハッピー・サイエンス・ユニバーシティ（HSU）とは違い、大学を模した実態を伴いません。キャンパスと称している場所は『高円寺パンディット』というトークライブハウスで、授業と称しているのも単なるトークイベント。しかもこのイベントには高校生や大学生も楽しめるように学割料金が設定されています。学校に学割料金があるのはおかしい。明らかに大学ではないので、全然オッケー。なはず。たぶん。そんな気がする」 トークイベント授業の会場となる高円寺パンディットの奥野テツオ店長はこう語る。 「怖いので、念のためタイトルに��爆笑！�≠ﾆつけて、告知文末尾に��フィクションです�≠ﾆつけさせてください」 (やや日刊カルト新聞 11月)