宗教最新情報(2015/7/15)

■悪霊退治清めのアロマオイル　　５２歳医師に逮捕状 　千葉県香取市の香取神宮に油のような液体をまいた疑いが強まったとして、千葉県警が建造物損壊容疑で、米ニューヨークに住む日本国籍の医師の男（５２）の逮捕状を取ったことが１日分かった。男は宗教団体創始者を自称。油をまく事を「清め』と講和で説明していた。警察庁は奈良市の東大寺や京都市の二条城など、５月２９日時点で１６都府県、４８の寺社や城で被害を確認しており、県警は関連を調べる。 　神社に油をまいた男に逮捕状が出た。捜査関係者によると、男は米ニューヨーク在住の医師とみられ、キリスト教系の宗教団体創始者を自称。宗教団体がインターネット上で公開したとみられる動画には、集会で信者らを前に「神社でお清めとして油をまいた」といった発言をする様子が写っている。男は３月下旬、千葉県香取市の香取神宮の建造物に液体をかけた疑いが持たれている。 　男はレンタカーで、千葉県や奈良県を移動していた疑いが強いことも分かった。３月２５日に成田山新勝寺（成田市）から香取神宮に千葉県内をレンタカーで移動。新勝寺の防犯カメラに、香取神宮のカメラの映像と似た人物が写っており、県警は男が新勝寺にも液体をまいたとして、同容疑で逮捕状を取る。奈良県内の東大寺（奈良市）や長谷寺（桜井市）もレンタカーで移動していた。 　香取神宮の建造物にかけられた液体は、アロマオイルのような甘い香りがしたという。男は、各地の教会で講話をしており、小岩栄光キリスト教会（東京都江戸川区）での講話では、「九州や四国の山に登り、山頂の社にオリーブオイルで小さな十字架を描いて清めた」と言及していた。同教会の吉山宏牧師は「米国で指折りの産婦人科医だと自称し、自信家だった」と証言。男がかつて訪れたことがある九州地方の教会の関係者も「『震災の啓示があった』などの話が多く、われわれの信仰とはかけ離れていた」と語った。 　宗教トラブル相談センター代表でアッセンブリー教と教会の村上密牧師（６０）は、昨年からこの団体の活動に疑問を抱いていた。男が自ら油をまいたと話す動画を確認した村上牧師は、「神社仏閣に悪霊がすんでおり、お祈りをして追い出し、追い出したと思ったら油をまいていたようだ」と指摘。「そうした行為によって天使が降りて悪霊から守ってくれ、それを広げていけば日本にキリスト教が広まると、考えていたようだ」と動機を分析した。 　男の宗教団体は、都心の高層ビル内のレンタルオフィスに事務所を置いている。千葉県警は旅券法に基づき、男にパスポートの返納命令を出してもらうよう、外務省に要請することも検討している。 　放置すれば危険カルト問題に詳しい紀藤正樹弁護士 「寺社でお清めとして油をまいた」と発言する動画を公開していたことから、悪いことをしている自覚がないのではないか。目的のために手段を選ばず、違法とも思わないというのは危険で、放置すれば繰り返される。典型的なカルト宗教のように感じる。一方で、イスラム国も遺跡を破壊する様子を動画で公開しているが、日本でも価値観が１つではなくなってきており、このままでは神社仏閣の自由度がなくなってしまうのではないか。 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（６/２　　日刊スポーツ）　 ■各地の寺社に油をまいていた男に逮捕状　正体はキリスト教宣教団体ＩＭＭの創立者 　今年の春以降、奈良、京都、千葉など全国各地で連続して起きていた、城や寺社に油のような液体が巻かれる謎の事件。ついに、その犯人と思われる人物に対して逮捕状が出た。その人物は東京都内に拠点を持つキリスト教系の宗教団体設立者の５２歳の男であるとのこと。この男は一体、何者だろうか。その正体が明らかになってきた。 　報道によると、その男が設立した教団には東京と大阪を中心に１００人以上の信者がいるらしい。この男は信者向けの集会で「日本の寺社を油で清め、日本人の心を古い慣習から解放する」などと言い、２年ほど前から各地の城や神社に油をまいていたことを語ったようだ。そして、３月下旬に香取神宮の建造物に液体を投げつける姿が防犯カメラに写っていたことから、建造物損壊容疑での逮捕状に至った。 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（６/３　　日刊カルト新聞）