| 宗教最新情報(2014/8/15) |
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■「除霊」で女性暴行死 熊本 容疑の準教授ら３人逮捕 除霊と称して女性に暴行を加えて死なせたとして、熊本県警は３日、熊本市東区長嶺南、野田秀子（８１）、同所、崇城大準教授福田耕才（５２）、鹿児島県姶良市西餅田、無職北山敬子（７７）の３容疑者を傷害致死容疑で逮捕した。３容疑者は「おはらいのために水を飲ませた」という趣旨の供述をしているという。 発表によると、３人は共謀し、６月２１日、野田容疑者のアパートの部屋で、福田容疑者の妻でパート従業員利恵さん（５１）を押さえつけたり、大量の水を飲ませたりする暴行を加え、２２日午前５時１０分頃、死亡させたい疑い。 県警によると、２１日午後１０時過ぎ、福田容疑者とみられる男性から１１９番があり、利恵さんは病院へ搬送された。死因は大量の水を飲んだことによる窒息死だった。野田、北山両容疑者はしまい。野田容疑者は特定の宗教名は掲げず、宗教法人の登記もしていないが、「神司」と称して、３０年以上前から悪霊払いなどの名目で「おはらい」をしていたと県警はみている。 （７/４ 読売新聞） ■大学で暗躍するカルト教団「摂理」 倉敷めぐみキリスト教会 高山牧師 大学におけるカルト教団の勧誘は、入学時の新入生に対して活発に行われています。正体を隠した勧誘によってカルト教団に巻き込まれ、貴重な学生生活を失ってしまう学生達に対して大学側は様々な対策を講じていますが、被害は無くなりません。 現在大学で活動しているカルト教団は多くあります。キリスト教系では、統一協会（ＣＡＲＰ）、 摂理などが知られていますし、仏教系では、親鸞会、顕正会…その他、オウム（アレフ）や、自己啓発セミナーなどもあります。 １、「摂理」の勧誘方法 ここでは特に、「摂理」の勧誘方法について紹介します。 １９８０年代に始まった「摂理」という団体は、今では多くの大学生や若者の心を捕えています。全世界では３０万人、日本では３０００人程度の信者がいます。「摂理」では、宗教である事は隠して、スポーツサークルに誘ったり、文化活動を通して関心を持った人々を集めたりしているのです。初めは強制しないし、宗教であることは決して言いません。スポーツサークルでは、サッカー、バレーボール、バスケット、野球、卓球、チアダンス、テコンドー、登山…など、文化・芸術系では、劇団、声楽、コーラス、聖歌隊、ゴスペル、バンド、オーケストラ、モデル、ジャズダンス、国際交流会、コンサート、英会話、料理教室、ゴミ拾い…などです。 学生が、摂理や統一協会関連のサークルに入ると、急に熱心に活動をし始める場合がありますので、注意が必要です。大学側に問い合わせてみるか、私（高山）に確認して頂ければと思います。高校生・大学生を持つ保護者の方は特に気をつけて頂きたいのです。 ２、「摂理」の起源と教祖 この団体は過去に何度も名称を変更しており、現在は通称「摂理」と呼びますが、正式名称は「キリスト教福音宣教会」と言うのです。（韓国では、ＭＳとかＪＭＳ と呼ばれています。）教団の教祖、鄭明析は１９４５年２月１７日生まれです。鄭明析は１９７５年３０歳の時に錦山の統一協会に入教し、勝共連合の講師を務めたことがあります。鄭明析は３年近く統一協会にいた時の事がベースとなって、後に「摂理」という団体を立ち上げ、その教団の教義体系を統一協会で学んだことを元にして３０講論と言う教義体系を作り上げていくのです。 １９７７年３２歳の時統一協会を辞め、３０講論というものを作り、独自の運動を始めていきます。 １９８０年にはＭＳ運動を始め「愛天教会」を創設します。 １９９９年、鄭明析５４歳の時、彼は女性信者に性的暴行を行ったと告訴され、その年の７月にはＳＢＳ（ソウル放送局）が『そこが知りたい』という番組で３回も特集を放映しています。そのテレビ放映がなされることを知った鄭明析は直ちに国外に逃亡します。 ２００３年には、信者７名が鄭明析に性的暴行を受けたと告訴し、鄭明析はソウル地方裁から約４０００万円の損害賠償を命じられました。 同年６月には女子大生２名に対する強姦容疑で、ソウル地検から指名手配を受けます。 ２００７年５月中国当局に身柄を拘束されていた鄭明析は、２００８年１月７日韓国大法院に置いて強姦容疑が確定します。 ２００９年４月、韓国大法院は鄭明析の上告を棄却し懲役１０年の刑を確定します。現在、鄭明析は服役中の身であるにもかかわらず、今尚多くの信者は彼をメシヤと信じ従っているのです。一時的に信者間で戸惑いがあったようですが、最近ではすっかり持ち直し、以前にもまして、活動を活発化しています。 教団内では「先生（教祖のこと）は無実だ。罠にはめられた。反対派の陰謀だ」など言われているようです。「先生は近いに日に帰って来られる。それまで頑張ろう」と、最近では以前にもまして団結して熱心に活動しているようです。教祖の鄭明析によって、人生を狂わされた人々が多くいるという現実をみるときに、皆さんの家族や友人などが被害に遭わないように、どうぞ、警戒をよろしくお願いしたいのです。 （日本同名基督教団 世の光誌 ２０１４年８月号より） |
