宗教最新情報(2012/2/15)

■アレフが連日謎の祈祷中か 　元オウム真理教信者・平田信容疑者（４６）の突然の自首から、約１カ月が経過したが、自首に至る直接の動機に関してはいまだ不明な点が多い。「現時点ではまだ、自首が麻原やそのほかの容疑者の処刑と無関係とは言い切れません。取り調べ中の平田の瞑想や、共に逃亡生活を送った斉藤明美が使ったとされる吉川祥子（ショウコ）の偽名など、オウムの影を引きずっているようですからね」（捜査関係者） 　そんな中、オウム真理教元信者から異様な話が聞こえてきた。「アレフ」（旧オウム真理教）で、麻原彰晃死刑囚（本名・松本智津夫＝５６）の延命祈祷が行われており、結果、平田容疑者が自首してきたというものだ。この情報に関し、オウム真理教の流れを引く「アレフ」「ひかりの輪」の二団体は、いずれもノーコメント。だが、元信者はこう語っている。「昨年の１２月８日に、それらしき祈祷が行われたようです。年末に流れた麻原処刑情報を受けてのものでしょう。形式としては、麻原のいる方向（東京拘置所）を向いて、とにかく一心に祈る。その祈りの想念が平田の出頭をもたらした…彼らはそう考えていると思います。祈りの力によって、麻原に生きていてほしいという想念が、麻原を処刑したいと考える当局の想念を上回り、それで平田が出てきた、という風にね」 　これが事実なら、アレフでは今なお麻原信仰が行われていることになる。「一番恐ろしいのは、この結果、アレフの信者が盲信をますます深め、アレフの勢力が拡大に転じることです」（同）公安関係者も、この点を懸念しており「麻原らの処刑は、逃亡者の自首と関係なく執行すべき」の意見が支配的になっているという。 　さて、元オウム信者の話を総合すれば「麻原延命の祈り」は今も行われているらしい。とすれば、今後、逃亡中の菊池直子、高橋克也も出頭することになるのだが・・・。この２人に関しては、こんな情報も。「おそらく一緒にいて、平田の動静を見守っていると思います。それで減刑の動きが出たと判断したら、近々にも現れそうな気がしますよ」（別の元信者）　謎の「祈り」の効果はあるのか？ 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（週刊実話　２月９日号） ■平田被告きょうにも再逮捕 　オウム真理教による目黒公証役場事務長、仮谷清志さん（当時６８歳）拉致事件で逮捕監禁罪で起訴された平田信被告（４６）について、警視庁は３１日にも、爆発物取締罰則違反容疑で再逮捕する方針を固めた平田被告はこれまでの調べに対し、爆弾事件の現場にいたことは認めているものの、「爆発物だと知らなかった」などと説明しており、同庁は今後、詳しい役割分担を解明する。捜査関係者によると、平田被告は１９９５年３月１９日夜、元教団幹部の井上嘉浩死刑囚（４２）らと共謀し、宗教学者の島田裕巳さんが以前住んでいた東京都杉並区上井草のマンション玄関に時限爆弾を仕掛け、爆発させた疑い。同庁は同年５月、平田被告を同容疑で指名手配。共犯者が公判中だったため時効が停止していた。 　平田被告は、爆弾事件の直後に、東京・南青山の教団東京総本部道場（当時）に火炎瓶が投げ込まれた事件にも関与した疑いがあり、同庁は、火炎瓶処罰法違反容疑でも事情を聴く方針。　一方、東京地検は３０日、平田被告の逃亡を手助けしたとして、元教団信者の斉藤明美容疑者（４９）を犯人隠匿罪で東京地裁に起訴した。 　斉藤容疑者は同日、弁護士を通じ、「裁判で全て正直に話すことを約束します。社会に不安を与え、申し訳ありませんでした」とするコメントを発表した。 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（読売新聞　１月３１日付）　 ■「心も体も教団に」「犯罪支えてしまった」　斎藤被告がコメント発表 産経新聞 1月30日 22時18分配信 　平成７年の東京・目黒公証役場事務長の監禁致死事件などをめぐり、特別手配されていたオウム真理教元幹部、平田信（まこと）被告（４６）＝逮捕監禁罪で起訴＝をかくまったとして、３０日に犯人蔵匿罪で起訴された元信者、斎藤明美被告（４９）が同日、接見した滝本太郎弁護士を通してコメントを発表した。内容は次の通り。 　「今日、私は、犯人蔵匿の罪で起訴されました。しかし、私が償うべきは、オウム真理教の信者だったということから始まります。私は心も体も教団に預け、財産を布施し、ワークをしたことで、教団がひき起こした数々の犯罪を支えてしまいました。たいへん申し訳ありません。これから裁判に当たっては、真摯（しんし）にすべて正直に話すことを約束します。最後に、逃亡し続けたことで、オウムの犯罪被害者の方々はもとより、社会に不安を与えたこと、本当に申し訳ありません。また職務を全うしてきた警察関係の方々にもおわび申し上げます」