| 宗教最新情報(2011/11/15) |
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■オウム全裁判21日終結へ 遠藤被告上告審で判決 地下鉄、松本両サリン事件など４事件で殺人などの罪に問われ、１，２審で死刑判決を受けたオウム真理教元幹部・遠藤誠一被告（５１）の上告審で、最高裁第一小法廷（金築誠志裁判長）は、判決を今月２１日に言い渡すことを決めた。オウム真理教による一連の事件で起訴された１８９人のうち、判決が確定していないのは、遠藤被告と元教団幹部の中川智正被告（４９）（１，２審死刑、上告中）の２人のみ。中川被告の上告審判決も１８日に予定されており、教団関係者の裁判は２１日で終結する公算が大きくなった。 オウム真理教の一連の事件では、教祖だった松本智津夫死刑囚（５６）ら１１人の死刑がすでに確定している。法務省は共犯者の刑が確定していない場合は執行しない運用をしてきており、オウム関係の死刑囚も対象から除外されてきた。しかし、遠藤、中川両被告の裁判で高裁に差し戻す判決が出ない限り全員の刑が確定するため、同省は執行の検討に入る可能性がある。 遠藤被告の２審判決によると、同被告は松本死刑囚らと共謀。１９９４年６月、長野県松本市でサリンを噴霧して７人を殺害したほか、９５年３月には東京の地下鉄車内でサリンをまき、乗客ら１２人を殺害するなどした。公判では「松本死刑囚によるマインドコントロールを受け、心神喪失か心神耗弱状態だった」として死刑回避を主張している。 両サリン事件や坂本堤弁護士一家殺害事件（１９８９年）など多くの事件で首謀者だった松本死刑囚は２００４年２月、東京地裁で死刑が言い渡された。弁護側が控訴したが、期限までに控訴趣意書を提出しなかったため控訴棄却となり、０６年９月に刑が確定した。 松本サリン事件で、次男の豊さん（当時２３歳）を亡くした小林巌さん（７５）は、「関係者は一生懸命やってくれたと思うが、それにしても裁判に時間がかかりすぎた」と言葉少なに語った。 また、地下鉄サリン事件で夫を亡くし、教団関係者の裁判を傍聴し続けてきた高橋シズエさん（６４）は、「非常に長く続いてきた裁判の最後がついに来るという心境。これまで、被害者・遺族は皆、事件を忘れたいと思っても忘れられず、ずっとつらい思いを強いられてきたのではないか」と話した。２１日も最高裁の判決言い渡しを傍聴するつもりだという。 （読売新聞 １１月２日） ■池田創価学会の落日 創価学会は、実に８２７万世帯の公称会員数を誇る日本一の宗教団体である。見渡せば、学会に入信している有名人は思いのほか多い。例えば、昨年日本シリーズを制しながら、今季パ・リーグ最下位の地獄を味わった千葉ロッテ・西村徳文監督。入信歴はかれこれ四半世紀にも及び、６年前ヘッドコーチ時代に日本一となった折、「信心を貫いてきてよかった」と、学会機関紙・聖教新聞にインタビュー記事が掲載された。創価学会はその翌年、勢いかってか宗教団体にしては珍しい“スポーツ界で活躍する友の人材グループ”『創価勇勝会』を立ち上げたほど。会は西村監督他、同様に今季不振だった楽天・岩隈久志投手など、発足時には１０４人もいた。来季、日本ハムファイターズの新監督に浮上した栗山英樹氏は創価高校の出身。「以前から、日本ハムには学会選手が多いと言われています。『ハンカチ王子も折伏されるか』なんて冗談もありますが、指導者経験ゼロの栗山抜擢とは、日ハムも大博打に出たものです」（スポーツ紙記者） 一方、学会の文化人・芸能人組織『芸術部』。共演者への勧誘が“ご熱心”と噂の久本雅美や柴田理恵をはじめ、山本リンダ、高橋ジョージ＆三船美佳夫妻、氷川きよし、タッキーこと滝沢秀明、上戸彩や石原さとみ他多数。お笑い芸人も豊富で、山田花子や柳原可奈子、はなわとナイツ塙の兄弟、「整いました」のねずっち、グルメリポーター彦麻呂、等々キリがない。もっとも、どちらも「広告塔は任せろ」と活動を競っているわけではない。むしろ、自らカミングアウトしたケースは少なく、例えば“ラブ注入”の楽しんごの場合は、何とも微妙だ。今年２月、TBS『仲居正広の金曜日のスマたちへ』に楽しんごが登場。たまたま画面に映った家族写真から「創価学会員？」というネットの書き込みが殺到した。理由はバックに映り込んでいた建物。筆者も何度も見たが、これは『日蓮正宗総本山大石寺』境内の正本堂に違いないのだ。 この正本堂は１９７２年に竣工したが、当時の建設委員会のトップは池田大作氏その人。しかもこの建物、池田氏が「目標金額３０億円」で寄付の号令を下すや、’６５年１０月の受付期間のわずか４日間で約３５５億円ものカネが集まったという伝説の建築物である。（全てが創価学会からの寄付ではなく、他の信徒団体も含めてだが、その割合は９８．％と抜きん出ていた）。多くの創価学会員らが生命保険や定期預金から、なけなしの銭までハタいて建てられたという“東洋一の宗教建造物“で、その威容は一般寺院と全く別物であるため、知っている者が写真を見れば特定が可能である。 この大建築物、しかし今や跡形もない。’９８年に日蓮正宗自身の手によって、約４５億円もの経費を投じて解体されてしまったのだ。跡地には日蓮正宗僧俗の寄進で建てられた『奉安堂』があって、坂本尊も安置されているー。そして、創価学会員は現在、奉安堂に入れぬばかりか至高の御本尊さえ拝めないー。実はこうした状況を招いた当事者こそ、池田大作氏その人なのである。 そもそもの遺恨は何か？ ちょうど２０年前の’９１年１１月７日、創価学会は信仰している『日蓮正宗』本山（大石寺）より、「解散通告」を受ける。同２８日、創価学会および創価学会インタナショナル（創価学会の国際組織）に対して、「破門」が日蓮正宗から下される。そして翌年（’９２年）８月１１日には、池田氏個人の「日蓮正宗信徒資格」が「除名」により喪失ー。破門そのものの理由などについての詳細は、次号以降に詳しく触れる。余談だが、昨年の日本シリーズ、ロッテ・西村監督は破門された学会側、中日・落合監督は破門した日蓮正宗側に、それぞれの信仰の立脚点がある。とりわけ昨年は、「創価学会創立８０周年」の“よき年”だったゆえ、西村監督は何としても勝ちたいモチベーションがあったのだ。創価学会側にしてみれば、毎年１１月２８日は“屈辱の日”であろう。この日を正式に「魂の独立記念日」と呼んでいる。つまり、宗門は腐敗した権力主義集団で、ケンカ別れして「せいせいした」というイメージだ。 今月末のこの晴れがましい２０周年の日に、池田氏は思いも新たに、肉声で会員へ呼び掛ける必要があろう。しかもその１０日前、１１月１８日は「創価学会創立記念日」だ。“名誉会長顔見せ”が、ことのほか嘱望される理由はここにある。しかしこの１年半、池田氏は公の場から姿を消している。近影も５月に聖教新聞へ掲載された香峰子夫人とのツーショット以来、皆無。重病説や影武者説まで飛び出しているが、学会は否定し続けてきた。 そんな折も折、『週刊文春』（１０月２７日号）は、池田氏を担当していた看護師（もちろん創価学会員である）の告白を掲載した。要点を挙げよう。 ①病気は脳梗塞。糖尿病の持病もあり、磁力歩行は困難（車椅子で移動）。 ②入院場所は東京・信濃町駅近くの『南元センター』。５階建ての最上階フロア全体が「名誉会長専用施設」。 ③担当になった当初、池田氏は屋上に週一、二度出ていたが、その後、容態は悪化。言語障害も出て奇声を発するようになり、食事も経管（チューブ）で流し込んでいる。痩せて、周囲との意思疎通も困難な上、自力排泄も出来ない。 －つまり、加齢や脳梗塞により、認知症の症状が進行してしまったと綴られている。 創価学会はこの記事中で「事実無根」と全面否定してみせた。文春側への抗議もあった模様だが、機関紙・聖教新聞その他での反論は現時点で行われていない（客観的にみると、プロの看護師ならおかしいと考えられる記述が、確かに存在するのも事実である）。 この記事に意図があったかどうか図りかねるが、発売時期は非常に微妙だった。理由はこうだ。創価学会の６代目会長に原田稔氏が就任したのは２００６年１１月９日。学会規則で任期は５年と規定されているので、少なくともその前日までは任期期間中であった。なのに、文春発売翌日の１０月２１日に、学会は原田続投人事を公表した―。原田氏が一期目の会長となった５年前は、就任当日に『会長選出委員会』で諮られて、全員一致で選出の運びとなっている。それに比して、今回は任期満了の２０日ほども前の決定なのだ。急ぐ理由は、どこにも見当たらないのに…。 これで、池田名誉会長の息子、博正氏（長男）や尊弘氏（三男）が会長職を世襲する可能性は遠のいた。また、香峰子夫人にも病気説の証言があって、会長職のワンポイントリリーフも、土台はムリな話。「破門２０周年」の今月、創価学会にはもう一つ不穏な空気が漂うことになった。１０月２０日付で元公明党委員長だった矢野絢也氏が、学会にとって破壊的な影響力を与えそうな著作を上梓したのだ。題して『乱脈経理 創価学会VS国税庁の暗闘ドキュメント』（講談社刊）。矢野氏が長年仕え、恩義もある創価学会や公明党から離反した理由についても、次号以降で詳しく述べよう。まずは、ベテラン政治記者の読後感想を。「矢野氏はこれまで、創価学会の“恥部”、池田名誉会長にとっては最大のウィークポイントを、少しずつ明らかにしてきた。創価学会の組織体質を熟知する矢野氏にとって、それが反撃を阻み、かつ効果的な方法だったのだろう。今回の著作は、’９０年～’９１年に行われた創価学会への税務調査と、それに右往左往する池田氏や幹部たちの行動が実名で記されている。驚いたのは、登場する国税関係者の多くも実名で書かれていること。すごい告白です」 この著作の柱に「創価学会捨て金庫事件」がある。’８９年６月３０日、１億７５００万円、それも大蔵省の帯封などで結束された現ナマが産廃処理場の古金庫から見つかったというものだが、持ち主は中西治雄氏と言う学会の幹部。 池田氏の金庫番と言われ続けてきた人物だ。よってカネの出元は、池田氏個人に違いないと、２０年前は書き立てられた。その中西氏は、事件直後に学会から除名処分となった。以後、沈黙を通していたのだが、この７月に仇敵である日蓮正宗信者へ復帰したという事実がある。もしも彼が真実を語れば、創価学会、とりわけ池田名誉会長はどうなるだろうか―。破門から２０年目の“池田創価学会”は、まさに内患外憂・・・。 次号以降、この節目に「創価学会の今現在」を詳しく検証する。 （週刊実話 １１月１７日号） ■宗教事件 01 神世界，「組織的詐欺」に訴因変更 山梨県甲斐市の有限会社神世界グループによる霊感商法事件で，詐欺罪に問われた傘下のヒーリングサロン元経営者，吉田(旧姓・杉本)明枝被告(48)の公判が8日，横浜地裁であり，朝山芳史裁判長は，検察側が求めた組織犯罪処罰法違反(組織的詐欺)罪への訴因変更を認めた。 (平成23年11月9日 産経新聞 朝刊) ■異端「新天地」の初期予防 私自身はエホバの証人に伝道することに重荷を与えられてきたが、今回は、韓国発の異端「新天地」が日本に上陸し、特にキリスト教会をターゲットに密かな活動を始めていることを深刻に受け止め、教会への侵入を防ぐため、この初期段階にクリスチャンの皆様に情報を提供したいと思う。 去る２月２５日に東京で日韓異端専門家情報交換会が持たれ、私も参加させていただいた。そこには新天地に２０歳の時入信し４０歳で脱会するまで、教祖の右腕として最高幹部だった申鉉郁（しんひょんうく）氏が教祖の実態や布教の手口を涙をもって証言した。韓国では現在信者が７万人、昨年は１万人増えたそうで、キリスト教会に密かに入ってきて信者を教会が認めない聖書勉強に誘い、いつのまにか新天地の信者としてしまう。日本には２月現在で５０人ほどの信者が上陸しているそうで、実際に東京や岡山で教会に入り込もうとしているという報告があった。 日本人の信者が工作員となっている可能性も高い。予防に大切なのはクリスチャンが関心を持っていることである。無関心が一番怖い。彼らの布教は、教会の交わりに入ることである。方法は偶然の出会いを装った演出であり、正体を隠し、だまして伝道する。名前、住所、出席教会、個人的情報など、いくつも嘘がある。次に家庭で２～３人の聖書勉強。（聖句と聖句をつなげた勝手な解釈。）その後センターへ連れて行き、半年以上学ぶ。その後、教祖李萬煕（いまんひ）が出て来て、正体がわかった時には心が捕らわれていて、手遅れである。８ヶ月～１０ヶ月の聖書勉強後、新天地の教会へ行って礼拝するようになる。このような手法がわかっていれば予防できる。クリスチャンは偽らないので、相手もそうだと思ってしまうのが怖い。 教祖の李萬熙は現在８２歳で、２７歳～５０歳まで２３年間、あらゆる異端で信仰生活を送り、学んだ。新天地の教理は、統一教会を初めとして、他の異端のいくつもの教理を一つにまとめたものである。新天地はカルト宗教が必ずといっていいほど持っている深刻な問題を同様に持っている。信者たちは教祖の正体を全然知らず信じているが、客観的に見れば悲惨である。教祖は再臨のイエスの霊があり、肉体的には死なない、神とイエスの代理者であり、神の霊が教祖に臨むと教え、李萬熙を助け主、聖霊と呼ぶ。比喩によって聖書を解釈する。旧約はイエス様を証し、新約は李萬熙を証しすると教える。申氏は宗教的詐欺であると断言した。今から５３年前に統一教会が日本に上陸したが、現在は３０万人以上の信者関係者がいるそうである。今は小さい新天地が、成長しないよう主に祈り、クリスチャンはいよいよ正しい福音を伝え、教会が備えることを切に願う。 （クリスチャン新聞２０１０年５月２日号、６月６日号、キリスト新聞２０１１年４月１６日号に関連記事。主な根拠はこれらの記事から） 【日本同盟基督教団 カルト問題対策委員会 部員 阿部起士】 （日本同盟基督教団発行 世の光誌第７３４号） |
