宗教最新情報(2009/2/15)

■オウム被害給付金申請１７％ 　地下鉄サリン事件などオウム真理教が起こした一連の事件の被害者に給付金を支払う「オウム真理教被害者救済法」が昨年１２月１８日に施行されてから今月１６日までに、全被害者の約１７％にあたる１１３９人しか給付金を申請していないことが警察庁のまとめでわかった。 　死亡した被害者の遺族に支払われる給付金は２０００万円で、障害が残る被害者には５００万〜３００万円が、負傷者には１０万〜１００万円が支給される。 死亡者については、全国の警察が遺族宅を訪問して申請を呼びかけたため２５人全員の遺族が申請したが、障害が残る被害者１９人のうち、申請したのは１４人で、負傷者約６６００人の中で申請したのは１１００人だった。 　同庁が被害者に送った通知書のうち、約２０００人分が住所不明で返送され、転居している被害者も多いと見られる。申請は２０１０年１２月まで最寄りの警察本部で受け付けている。 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（読売新聞　　１/２２）

■オウム観察処分を更新　公安審　新団体「ひかりの輪」も 　団体規制法に基づくオウム真理教に対する観察処分について、公安審査委員会（田中康久委員長）は２３日、今月末の期限を２月１日から３年間、期限更新することを決定した。 更新は０３年、０６年に続き３度目。今回は、上祐史浩元代表（４６）が設立した新団体「ひかりの輪」が対象となるかが焦点となったが、公安審は更新の対象とした。 　団体規制法は「無差別大量殺人行為の首謀者が団体の活動に影響力を有していること」などを観察処分の要件として定めている。 　決定では、ひかりの輪の設立前後に、中心メンバーが、設立の目的を麻原彰晃こと松本智津夫死刑囚（５３）の意思を実現するためと述べていたことなどを指摘して、ひかりの輪の「更新の請求対象にあたらない」とする主張を退けた。 上祐元代表と対立する教団に対しても「幹部構成員らがオウム真理教の教義への絶対的帰依を指導している」と述べた。 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（読売新聞　　１/２４）

■信者親子を抱きしめ、キス　セクハラ司祭 　大阪府茨木市にあるカトリック大阪大司教区茨木教会の男性司祭（７４）が同教会内で女性信者（４３）とその娘（１２）にセクハラ（性的嫌がらせ）行為をしたとして、女性が４日までに府警茨木署に被害を届け、受理されたことがわかった。 女性は１月１５日、大阪府内のカトリック教会を統括するカトリック大阪大司教区本部事務局にこれらの行為を申告していた。 　同署によると、女性は１月３０日、「教会内で作業中、無理やり抱きつかれ、キスをされた。拒否しても止めてくれない」などと相談に訪れた。被害は昨年１０月下旬から１２月下旬まで、数回に及んだという。同日と翌３１日に、匿名で女性から同様の電話があったことで同署は強制わいせつ容疑で捜査を始めた。 　同事務局によると、司祭は０１年、別の教会に赴任していた当時、信徒から「生活に困っている人がいる」と相談を受け、女性と娘を紹介された。女性は教会の司祭が生活している司祭館などの掃除や洗濯などに従事、司祭が０２年、茨木教会に転任した後は近くに転居し、週２回ほど従事に報酬として約２０００円を受け取っていたという。 　司祭は内部調査に対し、時期は不明としながらも、数回、教会の台所などで「愛してます」といって抱きしめたりキスをした。昨年１２月には、女性の目の前で娘にもキスをした行為を認め、「困っている家庭で、ふびんでかわいそうだった。申し訳ないことをした」と話している。 　同事務局は「事実に対して、真剣に向き合い、ちゃんと対応したい」と、近く第三者委員会を設置。事実関係を調査した上で司祭の処分を検討するとしている。 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（日刊スポーツ　　２/５） ■「摂理」教祖に懲役１０年判決　ソウル高裁 　聯合ニュースによると、ソウル高裁は１０日、韓国人女性信者に対する強姦（ごうかん）致傷罪などに問われた新興宗教団体「摂理」の教祖、鄭明析被告（６３）の控訴審で懲役１０年の実刑判決を言い渡した。摂理は日本でも複数の女性信者が鄭被告から性的暴行を受けたとして社会問題化。鄭被告は２００１年から０６年にかけ、海外で女性信者５人に性的暴行を加えたとして起訴された。一審は被害者３人に関する起訴事実を認定したが、高裁は４人について認定した。 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（日刊スポーツ　　２/１１）

■「摂理」教祖に懲役１０年判決　ソウル高裁 　聯合ニュースによると、ソウル高裁は１０日、韓国人女性信者に対する強姦（ごうかん）致傷罪などに問われた新興宗教団体「摂理」の教祖、鄭明析被告（６３）の控訴審で懲役１０年の実刑判決を言い渡した。 摂理は日本でも複数の女性信者が鄭被告から性的暴行を受けたとして社会問題化。 鄭被告は２００１年から０６年にかけ、海外で女性信者５人に性的暴行を加えたとして起訴された。 一審は被害者３人に関する起訴事実を認定したが、高裁は４人について認定した。 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（日刊スポーツ　　２/１１）