| 宗教最新情報(2007/6/15) |
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■創設者は「来臨のキリスト」？ 「クリスチャントゥデイ」カルト疑惑追及の救世軍少佐に損害賠償請求 インターネットのウェブサイトでキリスト教に関する情報を提供している株式会社クリスチャントゥデイ（高柳泉社長、以下ＣＴ）とその関連団体は、元統一教会中枢メンバー張在亨を「来臨のキリスト」と信奉するカルト団体ではないか、との疑惑を追及している救世軍杉並小隊長（牧師）山谷信少佐が、５月１５日、ＣＴ側が東京簡易裁判所に申し立てていた山谷氏に対する損害賠償請求の民事調停についての異議を同簡裁に申し立てた。 ＣＴは４月９日、山谷氏が自身のブログ上にＣＴがカルト宗教と関連があるとする文書を掲載している行為は名誉毀損に当たるとして、１千万円の損害賠償と当該記事のブログからの削除を求めて民事調停を申し立てていた。 ＣＴ側は調停申し立てで、「（ＣＴが）カルト宗教に関係しているという事実は全く無い」と主張している。 これに対し山谷氏は東京簡裁への異見書で、ブログの記事によるカルト疑惑追及は、信教の自由を構成する重要不可欠の要素である「宗教的批判」であり、公益性の観点に照らして名誉毀損にはあたらない、などとして真っ向から反論した。 異見書によると、ＣＴ及び関連団体の設立者である大韓イエス教長老会合同福音前総会長ダビデ張在亨氏は、（ア）文鮮明氏司式による合同結婚式に参加した統一教会信者であり、（イ）統一教会の学舎長及び巡回伝道団団長を歴任して統一教会の学生布教活動の最前線を指揮し、（ウ）文鮮明氏から抜擢されて統一教会のダミー団体である「国際基督学生連合会」を設立して事務長に就任し、（エ）メソジスト系聖化神学校を統一教会が買収して成和神学校（現鮮文大学）を設立した際の功労者であったことが、韓国キリスト教界の調査で明らかとなった。 張在亨氏は０４年に、統一教会前歴を隠匿したまま、事実と異なる履歴書を韓国基督教総連合会（ＣＣＫ）に提出して加盟をもくろんだが、キリスト教メディアの報道により前歴が発覚し、疑惑の渦中に置かれた。 張氏は当初、疑惑を提示したメディアに対して告訴の威嚇を行なったが、急転して、ＣＣＫに「悔い改め」の覚書を提出するに至った。 この覚書の提出を受けたＣＣＫは、「張氏は９７年以降に関して統一教会と関係を持った形跡が確認できなかった」との公文書を出した。 しかし、この公文書の発行後、ＣＴは「張氏は９７年以前においても統一教会信者ではなかった」という趣旨の報道を行い、「悔い改め」の覚書の実質を否定する挙に出た。 これに対してＣＣＫ異端委員会は、張氏に、（ア）統一教会からの脱会の経緯、（イ）統一教会の教義の誤りの明確な指摘、（ウ）統一教会への対決の姿勢の宣言を、ＣＴ紙面上で記事にするよう要求した。だが依然として張氏はこの要求を履行しておらず、このため異端委員会の催三更委員は０６年９月、「張在亨氏とＣＴの疑惑はいまだ解けていない」との趣旨の講演を行なったという。 山谷氏は、元ＣＴ編集長の両親からカルト問題で相談を受けたことから内部資料を入手し、複数の脱会者と接触。その結果、新たな疑惑が存在することを確認した。東京簡裁に提出した今年１月２５日の高柳氏との会談の「分析と評価」によると、疑惑の核心はＣＴ及び関連組織内部で「ダビデ張」と呼ばれる張在亨氏が「来臨のキリスト」であると確信させる教義が教えられていること。 山谷氏が入手した講義ノートの記載は「西暦２０００年にダビデという名の来臨のキリストが到来する」と読める。 内外の複数の脱会者証言によると、講義のこの部分は受講者が「堅信」を受ける前に行なわれる最終講義であり、ダビデ張在亨氏が来臨のキリストであることを確信させると言われている。 これに対し高柳氏は、脱会者証言は信用できないとして疑惑を否定している。 山谷氏はＣＴが「ハンビット大学宣教会」「韓国大学福音化宣教会＝ＣＥＦ」「イエス青年会」「アポストロス・キャンパス・ミニストリー＝ＡＣＭ」「ジュビリー・ミッション」「オリヴェット神学校」「クロスマップ」「ブレスキャスト」「日本キリスト教長老会」などと有機的一体関係にあるとも指摘している。 ＣＴ側からのカルト疑惑解除、ブログ記事削除要求に対し山谷氏は、ＣＴがこれら諸団体と有機的な一体関係にあることを認め、ダビデ張在亨牧師は来臨のキリストではないことをＣＴのホームページ上に掲載することなどが確認できれば、自身のブログに「ＣＴのカルト疑惑は氷解した」と掲示する、との和解案を３月２１日に掲示した。 これに対し５月１５日現在、ＣＴは沈黙している。 高柳氏はクリスチャン新聞に対して０４年以来、ＣＴはクリスチャン青年有志の働きであり、組織的背景はないと証言していた。 しかしその後、日本のＣＴが韓国のＣＴから支援を受けていたこと、自分が大韓イエス教長老会合同福音で按手を受け、東京ソフィア教会の牧師を務めていたことなどを認めている。 （「統一教会」の表記は民事調停の文書に合わせました） （クリスチャン新聞 ５/２７） |
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■統一教会に４４００万円の賠償命令 世界基督教統一神霊協会（統一教会）の信者から「ご主人ががんや脳出血になったのは先祖の罪に由来している」と脅かされ、２００３年までの約２０年間に多額の献金を強いられたなどとして、熊本市の主婦（７５）が、統一教会などに計約４９００万円の損害賠償を求めた訴訟の判決が２９日、東京地裁であった。 綿引穣裁判長は「信者が献金を強いたのは、夫の病状に対する原告の不安をあおる違法な行為だった」と述べ、統一教会側に計約４４００万円の支払いを命じた。 （読売新聞 ５/３０） |
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■遠藤被告 ２審も死刑 地下鉄、松本両サリン事件など４事件で殺人などの罪に問われ、１審で死刑とされたオウム真理教元幹部・遠藤誠一被告（４６）の控訴審判決が３１日、東京高裁であった。 池田修裁判長は「松本サリン事件では実行犯として関与し、地下鉄サリン事件でもサリン生成に主体的に関与しており、実行犯に勝るとも劣らない刑事責任がある」と述べ、１審・東京地裁判決を支持、被告側の控訴を棄却した。 池田裁判長は、地下鉄、松本両サリン事件など４事件すべてで、松本智津夫死刑囚（５２）との共謀を認定。「松本、地下鉄両サリン事件は、悪質かつ残虐極まりないもので、死刑が重すぎて不当だとは認められない」と述べた。 弁護側は「教祖のマインドコントロール下にあり、事件当時は心神喪失か心神耗弱の状態だった」と主張したが、判決は「自らの判断で加担しており、完全な責任能力があった」と退けた。 判決によると、遠藤被告は１９９４年６月、長野県松本市でサリンを噴霧して７人を殺害、４人に重傷を負わせたほか、９５年３月に東京の地下鉄車内でサリンを散布し、１２人を殺害、１４人に重傷を負わせた。 また、猛毒のＶＸやサリンを使った殺人未遂事件にも関与した。 オウム真理教による一連の事件では、１３人に死刑判決が言い渡された。 松本、岡崎（宮前に改姓）一明（４６）の両死刑囚の刑が確定し、９人が上告中。控訴審に継続中の被告は中川智正被告（４４）だけとなった。 遠藤被告は京大大学院医学研究科に在学中の１９８７年に入信した教団の古参幹部。 教団では「厚生省大臣」を務め、ボツリヌス菌や炭疽菌などの生物・化学兵器の開発などに関与。 土谷正実被告（４２）とともにサリン生成の中心人物とされた。 地下鉄サリン事件で使われたサリンは山梨県上九一色村（現・冨士河口湖町）にある遠藤被告の宗教名を使った「ジーヴァカ棟」で製造された。 |
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■松本死刑囚への帰依崩さず 「尊師に帰依しており、尊師の弟子である」。 控訴審で松本死刑囚への帰依を鮮明にした遠藤被告は、控訴棄却を言い渡された瞬間も、小さく何度かうなずいただけで、表情を変えることはなかった。 松本死刑囚の死刑が確定した後の昨年１２月の被告人質問では、「死刑になるのは弟子１２人だけでよい。尊師を死刑にしてはいけない」と述べていた。 遠藤被告らによる事件の被害者となった滝本太郎弁護士（５０）は、「松本死刑囚に対する信仰に逃げ込むことで、現実から目をそらしているのだろう」と話す。 ほとんどの公判に足を運んだ「オウム真理教家族の会」の永岡弘行代表（６９）も「いつか誤りに気づいてくれるのではないかという淡い期待を抱いて法廷に通ったが、残念だ」と話した。 （読売新聞 ５/３１） |
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■「スピリチャリティーに切り込む」 スピリチャル・カウンセラーこと江原啓之がニューズ・ウィーク日本版（５/１６号）の表紙を飾っていた。 特集はズバリ「スピリチャルと日本人」。 オウム事件以降、オカルトや超常現象などに対しての警戒心からか精神世界の話題は一時薄らいでいたようであるが、最近また「スピリチャル」が耳につくようになって来た。 ここ数年、神学界でも「霊性」についての議論が盛んになされているが、巷の「スピリチャル・ブーム」に対してクリスチャンはどのように応答していくべきだろうか。 まず第一に、聖書的なスピリチャリティーハ歴史の事実に土台をもっていることを伝えなければならない。 聖書は天地創造から新天新地までを物語るが、それは空想ではない。 神がひとり子イエス・キリストを地上に遣わし、十字架で罪の贖いの業を完成してくださったこと。 初穂として死の力を打ち破ってよみがえってくださったこと。 天地創造の神、救いをもたらす神は「あると思えばある。ないと思えばない。 信じる人にかかっている」というような創造の産物とは違う。 パウロが「もし復活がなければ、私たちの宣教や信仰も実質のないものだ」と語るほど、キリスト教信仰のスピリチャリティーは歴史的事実という客観性に基づいていることを伝えなければならない。 次に聖書的なスピリチャリティーは信じる者一人ひとりの明確な神体験に基づいているという点である。 ウイルソン・カーライルがハイドパークコーナーで説教をしていたとき、彼は復活について触れ「イエスは生きておられます」と語った。 すると聴衆の一人が大声で「何で分かるんだよ?!」 とやじを飛ばした。 そのときカーライルは「今朝、話してきたからです」と答えたという。 クリスチャンのスピリチャリティーは創造主であり贖い主である神とのパーソナルで明確な関係の中にある。 私たちは「思い込み」「ひとりよがり」と非難されることを恐れて、神との関係に生かされていることを人々の前に隠してはいないだろうか。 もしそうならば、あなたの周りに居る「エハラー」にあなたの声は届かない。 ただ眉をひそめてオーラや守護霊と言うことばにいともたやすくひきつけられていく人々を非難することは簡単だ。 それなら、もうすでに多くの週刊誌がやっている。 問題は、霊的な迷いの中にある人々に、生き生きとした神との関係に生きている私たちクリスチャンの姿を示すことができていないことにあるのではないだろうか。 ニューズ・ウィークの記事は「『江原現象』の驚くべき点は、これほど多くの信奉者をひきつけていることではなく、これほど多くの日本人が飢えた魂をかかえたまま、さまよい続けていることかもしれない」と締めくくっている。 （クリスチャン新聞 ６/３） |
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■地方選「池田先生が陣頭指揮」 いっせい地方選挙後半戦の投開票翌々日、４月２４日付の「聖教新聞」青年部座談会。 「統一地方選の後半戦も全員当選 完全勝利」という見出しで、「我々が支持する公明党は、前半戦に続いて完全勝利した」「これもひとえに池田先生が陣頭指揮を執ってくださっているおかげです」と、政教一体を隠しません。 前半戦告示の約１ヵ月半前の２月５日付同紙は、「勝ちまくれ また勝ちまくれ」という創価学会の池田大作名誉会長の「和歌」を掲載しました。 開票翌々日の４月２４日付、同紙１面に全幅の横見出しが躍りました。「全国が完勝 同志に感謝」。縦見出しは「『戦い切った』喜びの勝どき広宣流布へ！『法華経の兵法』で快進」。 ４年前のいっせい地方選時、同紙の１面は、「世界で慶祝 立宗７５０周年記念勤行会」の見出しがトップ。その記事中に「全国では大勝の大会」という見出しを立てる程度でした。これと比べても、そのむき出しの「政教一体」ぶりは加速しています。 かつての公明党国会議員に対しても「議員になれたのは、誰のおかげだ。 ・・・すべて学会のおかげではないか」（「聖教新聞」05年9月29日付）と公言するほどです。 こうした動きは、池田大作氏自身が社会にたいして約束したことをほごにするものです。 創価学会は1969年から70年にかけ、評論家の藤原弘達氏などが同会を批判した著作に対して「言論・出版妨害事件」を起こしました。 与党である自民党の田中角栄幹事長（当時）の力も借りて、藤原氏を呼び出し、出版をやめるよう圧力をかけたのです。 日本共産党をはじめ世論の厳しい批判をあびた池田氏は、70年5月3日、第33回本部総会の講演で「猛省」を表明。 ①言論問題は二度と繰り返さない ②創価学会と公明党の関係は制度上明確に分け、選挙活動も党組織の仕事として立て分ける ③かたくなな反共主義はとらない・・・などを社会に向けて約束しました。 ところが99年10月に公明党が政権入りした2年後、この「猛省」は公然とかなぐり捨てられます。 01年7月10日付聖教新聞上で池田氏は「法悟空」名で“随筆”を発表。「言論・出版妨害事件」を「仏敵」の「極悪の輩」から「正義の信仰」を守り抜いた闘争として描いたのです。 日本共産党の不破哲三議長（当時）はただちに「創価学会・池田大作氏に問う・・31年前の『猛省』は世を欺く虚言だったのか」（01年7月22日）を発表。「このような以上で特殊な集団が政権に参加している問題については、それが社会的な批判と吟味にさらされる日が必ず来る」と批判しました。 不破氏の指摘から6年。 創価学会は現在に至るまで、批判に答えることなくだんまりを続けています。 そればかりか、政権与党の一員として公明党は常に別表のように「悪政戦犯」の役割を果たしてきました。 ここ数年、各地の選挙では、日本共産党にたいし、選挙妨害や「実績横取り」「ウソつき」などのデマ宣伝を強めています。 「自分を批判するものすべてを『仏敵』とし、『撲滅』をはかるという『究極の独善主義』」（不破氏）が完全復活した印象です。 |
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■宗教施設で選挙活動 創価学会が「宗教法人」として税制上配慮されている各地の「会館」では、選挙活動がおこなわれています。 編集部に寄せられた資料によると、いっせい地方選告示目前の3月15日、香川県高松市の創価学会四国池田文化会館で行なわれた「正義県本陣県合同地区部長会」では。 同県婦人部長が「1日何回も連れ出して目立つようなことはしない。目立たないように工夫してください」と、期日前投票のノウハウを指南。 一同で南無妙法蓮華経を三唱すると、締めくくりに公明党の広瀬良隆県議候補が発言しました。 「必ずや大勝利をもって池田先生にお応えして参ります。 これからも爆発的な大攻勢をかけるためにどうか皆様のお力をお貸しください。 どうか広瀬良隆を圧倒的大勝利させてください」 （赤旗 6月10日号） |